カフェ・フィン

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カフェ・フィンは、主にベトナムで使用されているドリッパーです。
圧縮したコーヒー粉の中をゆっくりとお湯が落ちる構造のため、かなり濃いコーヒーが抽出されます。
ベトナムでは、これにコンデンスミルクや大量の氷を入れて飲まれることが多いようです。
フィルターが粗いため、コーヒー豆の挽き方や圧縮具合によって大量の微粉が混ざることがあり、ベトナムコーヒーの特徴のひとつとなっています。
カップに直接乗せて使用するため、あまり大きなサイズものはなく、一度に大量のコーヒーを淹れるのには向いていません。
粉の量を増減することで濃さを調整できますが、構造上、粉の量を増やしすぎるとお湯の量が減ってしまうため、自由度はあまり高くありません。
また、粉が少なすぎるとお湯が早く落ちすぎ、多すぎると時間がかかって過抽出になりがちです。
お湯が落ちきるまでに5分前後がちょうどいいとされていますので、これを大きく外れるようなら挽き目を変えて調整しましょう。

構造

コーヒーカップに乗せるためのソーサー、その上に置いて粉とお湯を入れるためのカップ、粉の上に入れるフィルター、抽出時にかぶせておくフタで構成されています。

4つのパーツがばらばらになるものと、カップとソーサーがくっついた構造になっているものとがあるようです。

素材はアルミ製のものが多く、高級なものではステンレス製のものもあります。

フィルター、カップの底、ソーサーにそれぞれ細かな穴が開いており、これらの穴から滲むようにお湯やコーヒー液が染み出すことで抽出の時間を調整しています。

カップに入れた粉の量、挽き目、圧縮の度合いでコーヒーの濃さを調整し、基本的に他のドリッパーを使用した時よりもとても濃いコーヒーになります。
フィルターは上から乗せる(というか押し込む)タイプのものと、ねじ式になっていてねじ込むタイプのものがあり、前者の方が主流ですが後者の方がより圧縮した状態で抽出することができます。

カフェ・フィンを使用したコーヒーの淹れ方

カフェ・フィンの各部品ごと分解図
  1. コーヒーカップの上にソーサーとカップを乗せ、お湯を通して温める(お湯は捨てる)
  1. 深煎りコーヒー豆細挽き中挽きにし、カップ内に入れて軽く揺すり表面をならす
  1. 粉の上にフィルターを入れる(あまりぎゅうぎゅうに押し込む必要はない)
  1. フィルターの上からお湯を注ぎ、フタを乗せて抽出が完了するのを待つ
  1. 抽出が終わったらフタをはずして逆さにしてテーブルに置き、これを受け皿にしてカフェ・フィン本体をコーヒーカップからテーブルへ移す

特徴

ベトナムを旅行したことのある方ならきっと見たことがあるはず。
若干チープな造りも合わせて、東南アジア風の情緒が感じられる器具といえます。

多少調整がきくとはいえ、かなりどろりとした舌触りの濃いコーヒーが得られることが最大の特徴で、これをそのまま飲もうと思ってもなかなかつらいかもしれません。
温かいまま飲むにせよ冷やすにせよ、コンデンスミルクなどで甘さとまろやかさを追加して飲みやすくするのが一般的な飲み方のようです。
粉をセットしてお湯を注ぐだけというとても手軽な方式ですが、粉の挽き目や器具のセットの仕方によってはコーヒーカップ内に落ちる粉の量がかなり変わるらしく、味の調整とともに多少の慣れと経験が必要かも。
日本国内でも通販などで販売されており、(本場ほどではないにせよ)かなりお手ごろな価格で求めることができるようですので、普段とはちょっと違うコーヒーにチャレンジしてみたい方は、購入してみても良いかも知れません。

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