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中国の基本データ
国名 中華人民共和国
首都 北京
人口 約13億4100万人
国土面積 約963.4万k㎡
地域 アジア
栽培されている主な種 アラビカ種
主な処理方法 ウォッシュトドライ(ナチュラル)
生産量 約11.7万t
主な生産地 雲南省
代表的な商品名 雲南思芽(シモン)

中国はアジアに位置する政党制主権国家です。
アジア圏内で最大の規模を誇り、世界第三位の国土面積に世界一の人口を擁しています。

中国でのコーヒー栽培は20世紀初頭に始まりましたが、政府主導の事業に失敗したこともありほとんど重視されることはありませんでした。
しかし、20世紀末頃に雲南省政府が「コーヒー産業の発展の加速に関する意見書」を発表し、民間企業主導での育成拡大がはじまると栽培規模は急激に拡大。
中国国内の経済的な成長とそれに伴うコーヒーの消費増大もあり、生産量、消費量ともに年平均15%前後の増加を続けています。
近年の全世界におけるコーヒー生産量の増加率平均2%前後と比べると、中国のケースがどれほど急激な成長かがわかるでしょう。

もともと中国で始めてコーヒーが植えられたのが雲南省思芽(シモン)区だったこともありますが、栽培に適した気候などの事情もあり、現在中国でのコーヒー栽培はほぼ雲南省に集中しています。

これまであまり注力されていなかった分、コーヒー生産に関する歴史や文化といったものはまだ醸成されておらず、その分新しい技術や試みに柔軟に適応できる農園が多いと言われています。
実際、スペシャルティコーヒーとして流通する雲南省のコーヒー豆は評価が高く、平均でコロンビア産を上回るケースすらあったとのこと。
そして他の事業で明らかなように、一度ビジネスチャンスであると認識し行動を開始した中国人のバイタリティと人数の多さ、土地の広さは他国の比ではありません。
現在は日本国内ではあまり見ない中国産コーヒー豆ですが、このままの勢いで生産量が増加し評価も高まっていけば、ブラジルや産やコロンビア産のようにあたりまえの銘柄になるのもそう遠くないかもしれませんね。

中国全体でのコーヒー消費量はまだ非常に少なく、一人あたり4~50g程度と言われています。
日本の消費量が一人あたり3kgを超えることを考えるとかなり少ないように思いますが、これは全人口で割った場合の話。
特に中国では都市部と農村部の格差が激しく、生活文化なども大きく変わってくるため平均値にあまり意味がない場合も多いと言われています。
実際、都市部だけでも数億人規模のマーケットがありますが、近年ではスターバックスなど外国の企業も進出するなど、主要都市でコーヒーを飲む文化が広まってきているとのこと。
生産面においても消費面においても、中国は今後のコーヒー界に大きな影響を与える存在となりそうです。

店頭ではまだあまり見かけない雲南省コーヒーですが、生産されているほぼ全量がアラビカ種でスペシャルティコーヒーも増えてきているため、専門店やネットショップなどでは買い求めることができます。
中国産はすっきりした甘みとナッツのようなフレーバーが特徴で、やや深煎りにしても苦味が出にくいとされています。
そのため、シティローストからフルシティロースト程度に焙煎されて販売されているケースが多いようです。
酸味が多いコーヒーは苦手だけど、あまり苦いのもちょっと・・・という方は、一度試してみても良いかもしれませんね。

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