エルサルバドル

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エルサルバドルの基本データ
国名 エルサルバドル共和国
首都 サンサルバドル
人口 約620万人
国土面積 約2.1万k㎡
地域 北アメリカ
栽培されている主な種 アラビカ種
主な処理方法 ウォッシュト
生産量 約3.3万t
主な生産地 アパネカ・イラマテペック
代表的な商品名 エルサルバドル・ブルボン、エルサルバドル・パカス

エルサルバドルは、北アメリカに位置する共和制国家です。
日本の四国程度の国土のなかに600万人を超える人々が暮らしており、中央南米では屈指の人口密度をもつ国です。
19世紀からコーヒー産業や工業化で発展した国でしたが、独裁政権や7万人以上の死者を出した内乱などの影響で20世紀末までには一時的に産業が衰退しました。
現在では内乱も収まり、国力回復の道を進んでいます。

内乱後は工業全体が衰退してしまったこともあり、農業が最重要産業となっています。
特にコーヒー豆輸出総額のなかで最大のウェイトを占めており、国を挙げてさらなる拡大に向けて取り組んでいるそうです。
栽培されている種はすべてアラビカ種であり、西部にあるアパネカ・イラマテペック地域に国内の生産者の過半数が集まって集中的に生産を行っています。
しかし、大規模な農園は全体の数%に過ぎず、ほとんどが小規模農園です。

エルサルバドルでは農地の標高がグレードの指標となっており、高地ほど高グレードとされています。
標高1200m以上で栽培されたものがSHG(STRICTLY HIGH GROWN/ストリクトリー・ハイ・グロウン)、標高1200m未満、900m以上で栽培されたものがHG(HIGH GROWN/ハイ・グロウン)、標高900m未満600m以上で栽培されたものがCS(CENTRAL STANDARD/セントラル・スタンダード)と呼ばれます。

栽培されている品種のうち6割以上がブルボン、3割がパカスと言われており、この2品種で生産量のほとんどを占めていますが、ごくわずかだけパカマラという品種も作られています。
これはエルサルバドル発祥の交配種で、パカスと大粒品種であるマラゴジペの交配によって生まれました。
マラゴジペと同じように大粒で、ゲイシャに近い芳醇な香りを持っているとされ、近年注目の品種の一つとなっています。

また、エルサルバドルコーヒーの中でも変り種として知られているものに、「温泉コーヒー」があります。
これは国内最西部にあるアウアチャパン県にあるサンタ・テレサ農園で生産されているコーヒーで、間欠泉が噴出す土地に囲まれた中でパカマラのコーヒーノキを育て、摘み取ったコーヒーチェリーも冷ました温泉水でウォッシュト処理するという、非常にユニークなもの。
温泉水や土壌に含まれるミネラル分の影響で、酸味苦味からとがった印象が抜け、全体的にまろやかな飲みやすい口当たりになっているそうです。

19世紀からコーヒーの栽培を続けてきた豊かな経験と、民官一体となって推し進める価値向上の取り組みによって、エルサルバドルのスペシャルティコーヒー市場での存在感はますます大きくなってきているといえるでしょう。

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