ハイチ

ハイチtop
ハイチの基本データ
国名 ハイチ共和国
首都 ポルトープランス
人口 約1000万人
国土面積 約2.8万k㎡
地域 北アメリカ
栽培されている主な種 アラビカ種
主な処理方法 ナチュラル
生産量 約1.8万t
主な生産地 グランダンス
代表的な商品名 ハイチ

ハイチ共和国は、西インド諸島内のイスパニョーラ島西部に位置する共和制国家です。
1804年に植民地支配をしいていたスペインを退け、ラテンアメリカ初の黒人による独立国を成立、以後現在に至るまで(アメリカによる占領などはあったにせよ)国家統治を保ち続けているという歴史的な自立国ですが、他国からの干渉や内乱、クーデター、独裁などの政治的な問題から、深刻な慢性的貧困状態にある国でもあります。

ハイチでのコーヒー栽培の歴史は古く、18世紀初頭(ブラジルコーヒーノキが伝わったのと同時期)にまでさかのぼります。
政治的な混乱のなかでもコーヒー産業は順調に発展し、世界的な需要の影響もあって長くハイチの経済を支える重要な作物となっていました。
一時期にはヨーロッパで流通するコーヒー豆の半分以上がハイチ産とさえ言われるほどの産出量を誇った時期もあったようですが、戦争と内乱、そしてハリケーンなどの災害によってコーヒー農園が大打撃を受けたことで激減。
産出量が多かったときにコーヒーを飲む習慣が根付いていたことから国内消費量も多いため、輸出が中断することも度々ありました。
今では主要輸入元であるヨーロッパ各国からの支援がはいるようになり、少しずつ回復の兆しを見せ始めているようですが、いまだ全盛期の勢いは戻っていません。

かつて世界的なシェアを誇っていただけあり、標高2000m級の山がいくつもあり温暖で雨が細かく降る気候などの環境は、コーヒーを栽培するのに適したものとなっています。

ただ、都市部への人口と富の集中が起こっているため、農村部では治水設備や生産設備が十分ではなく、運任せのような栽培が行われている所も少ないないとのこと。
長く諸外国からの設備や知識の流入がなかったため、今でもほとんどがドライ(ナチュラル)プロセスで処理されています。
近年ようやく各地で国際的な水準での生産が行われるようになり、ウォッシングステーションなども整備されるようになってきているそうなので、今後の伸びしろは大きいといえるかもしれません。

ちなみに「ハイチコーヒー」は、ハイチ産のコーヒー豆という意味を持つだけでなく、コーヒーを使用したカクテルの名前のひとつでもあります。
これは砂糖を原料とするお酒「ラム」をコーヒーに加えるカクテルで、ハイチで栽培されているコーヒーに並ぶ主要作物の砂糖や、そこから作られるラム酒にちなんで名づけられたようです。

現在でも生産量のほとんどがヨーロッパに輸出されているため、日本でハイチ産のコーヒーを見ることはあまりありませんが、今後生産量が順調に回復していけばネットショップやカフェなどに並ぶようになるかもしれません。
もし手に入れることができたら、ハイチ産のコーヒー豆とハイチ産のラムを使った正真正銘のハイチコーヒーを味わってみるのもいいかもしれませんね。

ページの一番上に戻る