焙煎開始|焙煎の流れ(自家焙煎の基本)2

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2、焙煎開始

準備が整ったらいよいよ焙煎開始です。
生豆焙煎器に入れ、換気扇をつけ、コンロに焙煎器をかけると同時にストップウォッチをスタートさせます。

焙煎のスピードやの種類、どの段階で止めるかにもよりますが、焙煎前半は薄皮などが周囲に飛び散り、後半は想像以上にが出ます。
コンロの周りはできるだけ整頓・掃除をし、換気扇は強くしておきましょう。

フレンチローストイタリアンローストまで煎り切るつもりであれば、窓を開けたり最初から屋外でやったほうがいいかもしれません。

焙煎器とコンロの火の間隔は、コンロの火力や焙煎器の形状・形式によって変わってきます。
この最初期での目的は、「豆の水分をしっかり飛ばすこと」と「豆の温度を上げること」ですが、そのためには豆全体にまんべんなく、ちょうどいい火力で温度を与えていく必要があります。
火に近すぎたり火力が強すぎると、外側だけまっくろに焦げたり中心部が生焼けになったり、豆全体の焙煎度合いがばらついてしまったりします。
逆に遠すぎたり火力が弱すぎると、いつまでたっても変化が起こりません。
何度か試してみて、そのコンロと焙煎器でのベストな距離を体得していきましょう。

全体にまんべんなく熱を加えるためには、焙煎器を常に振ってなかの豆を動かし続ける必要があります。
かといって、中華なべをあおるような大きな動きは豆を飛び散らせ、かえって不均一さの原因になるだけなのでNGです。
焙煎器は炎からの距離を一定に保ちつつ、水平に振りましょう。
同じ豆の同じ面が焙煎器に当たっているとその面だけ焦げてしまうため、豆が小刻みに位置を変えてひっくり返ったりする程度の動きがベストです。
まだまだ先は長いので、あまり疲れない持ち方や振り方を探すようにしたほうがいいかもしれません。

上手に熱が加わると、豆類を煎るとき独特の香りがし、豆から水分が抜けてしわっぽくなってきます。
また、温まることで全体がやわらかくなり、一旦形が崩れたように見えるものも増えてきます。
これらはさらに焙煎を続けることで見慣れたコーヒー豆の形に戻っていきますので心配ありません。
緑っぽかった豆の色が抜けて白っぽくなり、それがだんだんと茶色っぽい色合いになってきますが、この時点ではまだコーヒーとして飲める状態ではないようです。

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