保存方法|焙煎の流れ(失敗しない方法・対策)Point7

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Point7:保存方法

焙煎直後はおいしいけど時間経過とともに味が落ちる→市販されているコーヒーと同様、自家焙煎した豆も鮮度があります。
コーヒー豆は生鮮食品」と説明するショップも多いほど、豆の鮮度は落ちやすいもの。
焙煎し終わった豆をざるに広げたままにしておいたり口の開いた袋に詰めて常温で保存したりすると、あっというまに味も香りも台無しになってしまいます。
特に表面の油分量が増えてくる深煎りは、油が酸化し内部の組織も熱でもろくなっているため劣化が早いようです。
豆の温度が下がったらざるから密閉できる容器に移し、直射日光の当たらない冷暗所にしまいましょう。

ただし、焙煎直後の豆はかなりの量のガスを放出していますので、パッキン付きのキャニスターなど完全密封できる容器を使用する場合は、2,3日の間はこまめに口をあけてガス抜きをする必要があります。
大量に焙煎した場合など、すぐに飲まないことが分かっている場合は冷凍庫に保存するのも有効です。
この場合は、何度も冷凍と解凍を繰り返したりせずに使用する分だけをその都度取り出すようにします。
当然ながら、挽いて粉にしてしまうとあっという間に劣化してしまいますので、豆のまま保存しておき挽くのは入れる直前にしましょう。

上手に保管すると、時間が経つごとに味わいや香りが変化していくのがわかるはずです。
最初の数日はガスが強く、お湯を落とすとびっくりするほどふくらみます。
味や香りはさっぱりしていると感じるものが多いようです。
3,4日経過するとガスも落ち着き、熱で変化した豆の中の成分も安定してきます。
甘み苦味など特徴的な味わいがくっきりとしてきたり、逆に酸味が際立ってよりすっきりと飲めるようになってくるかもしれません。
焙煎し終わった直後はぴんと来なかったコーヒーも、数日後に飲むと驚くほど印象深い味わいになっていることがあります。
この変化も自分で焙煎した豆ならではの楽しみといえるでしょう。

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