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タイの基本データ
国名 タイ王国
首都 バンコク
人口 約6720万人
国土面積 約51.3万k㎡
地域 アジア
栽培されている主な種 ロブスタ種
主な処理方法 ドライ(ナチュラル)
生産量 約5万t
主な生産地 ナコンシータンマラート、チェンマイ
代表的な商品名 タイ・カティモール、ドイチャン

タイは、東南アジアに位置する立憲君主制の国家です。
東南アジアでは珍しく、大航海時代や世界大戦前後も植民地されることなく独立を保ち続けた国のうちの一つで、議会が中心となって政治を行うようになった現代でも、国民からの敬意を根拠として政治的に強い影響力を保ち続けています。

タイの農業ではコメの生産が圧倒的に多く、戦後は日本(特に自動車メーカー)やアメリカなどからの企業進出やバックアップがあったため、工業が順調に発展しています。
そのため、コーヒー豆栽培はごく最近まであまり力を入れられておらず、環境的に栽培に適した南部でロブスタ種が少量作られているだけでした。
それは北部の高地がアラビカ種の栽培に適していると分かった後も同じで、いくつかの品種が植えられたものの、継続的な投資や産業の拡大には至らなかったようです。
しかし近年、大麻の密造地を摘発した跡地の利用としてコーヒーの栽培を大々的に開始。

ちょうどサードウェーブの影響で、差別化された高品質なコーヒーが今まで以上に国際市場で高く評価されるようになってきたタイミングだったこともあり、意欲的な品質向上や商品開発がはじまってきています。

タイのコーヒーの中でももっとも異彩を放っているのが、「ブラック・アイボリー」です。
これは、いわばタイ版の「コピ・ルアク」。
ただし、登場する動物はジャコウネコではなく、象です。
作り方はコピ・ルアクと同じで、象にコーヒーチェリーを与え、自然に消化されて排出されるのを待ちます。
糞の中からパーチメントに包まれた状態のコーヒー豆を回収してよく洗い、乾燥させたあと脱殻
少量ずつ高級な包装を施して販売するか、高級ホテルのラウンジでスペシャルティコーヒーとして提供されるそうです。
価格はホテルによっては一杯50ドル(5000円以上!)なんて設定になっていることも。
ブラック・アイボリーはもともと、労働力としてはもうあまり使われなくなり、サーカスなどのショーだけではまかないきれなくなってきている象の飼育費用を捻出するための事業でもあるため、その分が金額に反映されているのです。
象の体の中で一部のたんぱく質が分解されたり、果物などと一緒に発酵することで、嫌な苦味のないフルーティな味わいになっているとのこと。
特に発酵のプロセスについては、雑食性で虫なども食べる可能性のあるジャコウネコに比べて草食性の象の方が消化器内の環境も良く、より上質な仕上がりになると説明されています。
そもそも生産量が極少量で、機会的にも金額的にも気軽に購入できるものではありませんが、タイの高級ホテルに宿泊したりどこかのイベントなどで発見した際には、象たちのためにも、一度チャレンジしてみるのも良いかもしれません。

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