フレーバーホイール|カッピング3

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さらにカッピングの回数を重ねていくと、味わいや香りに「何かに似ている」ものが含まれていることに気付くようになります。
よくワインなどについて、「チョコレートのような」「ナッツのような」「雨上がりの空気のような」「鉛筆を噛んだような」などと表現しますが、コーヒーについても同じように味や香りを似ているものに分解していくことによって、より詳しく客観的に記録できるようになるのです。
この時役立つのが、「フレーバーホイール」と呼ばれる円形の表です。
最初は円の中心に近いほうで分類し、味や香りを細かく感じ取れるようになる程に外側へ進んでいきます。
例えば、フルーツ系の香りを感じたのであればそれは柑橘系なのかベリー系なのか、甘く感じたのであればしっかりと甘いのかほのかに甘いのか、といった具合です。
(フレーバーホイールは一般に使用されているものの他、コーヒーの研究者や専門化が作成したものが紹介されていることもあります。自分の感覚に近い、使いやすいものを選んで良いのですが、毎回同じものを使用しましょう)
複数の特徴が組み合わさっていることも多いので、細かく記録していくとその豆独自の特徴になります。
客観的な記録ですので、他の日、別の場所でカッピングした豆と比べることもできるようになりますし、他の人にどんな豆なのかを伝えることもできるようになります。
そして自分の好みを客観的に把握することによって、はじめて見るコーヒー豆でも、ラベルなどに書いてある特徴やお店の人の説明から好みを判断することができるようになるのです。

もちろん、その日の体調や気分、カッピング前になにを食べたかなど、ささいな条件ですっかり変わってしまうこともあるのが人間の感覚ですし、そもそも人によって感じ方も変わりますので、科学的に分析した成分表のようにはいきません。
それでも、おいしいかおいしくないかくらいしか分からなかったコーヒーについて、味や香りを細かく感じ取れるようになり、ラベルの説明文や評価コメントなどを読み解き、他のコーヒー好きの人々と意見を交換できるようになることは、あなたのコーヒーの世界を大きく広げてくれるはずです。

幸い、近年では日本にも良質で特徴的なコーヒー豆が世界各国から輸入され、個人でも買い求めやすくなりました。
ブレンドされたものではなく、単一品種・単一産地のシングルオリジンと呼ばれる商品も簡単に見つけることができます。
いつも一種類だけ買うところを少量ずつ数種類買ってきて、カップとスプーン、それに記録用のノートを用意。
たったそれだけで踏み出せる「違いの分かるコーヒーライフ」、はじめてみませんか?

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