喫茶店の種類|喫茶店という文化

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喫茶店の種類

純喫茶

酒類の提供や性的サービスなどを行わない、純粋に飲食を楽しむ喫茶店
今の感覚からすると当たり前のことですが、女給仕がとなりに座って会話の相手をしたり、きわどい衣装を着てフロアに立つような「カフェー(特殊喫茶)」が全盛期だった頃には、コーヒーだけを楽しむ業態は「純」と断らなければならないほどの状況だったようです。
また、戦後には後述するいろいろなサービスに特化した喫茶店も増えたことから、それらとも区別するという意味合いがあったと思われます。
他のサービスを行わない分、コーヒーの味に対するこだわりは総じて強く、現在に受け継がれる日本のコーヒー文化を牽引した存在といえるでしょう。
いまでは区別するべき理由もなくなり、さすがに新規出店時につけられることはなくなったはずですが、当時から営業を続けている店舗では一種の誇りとして、今でも純喫茶と名乗っているお店が多いようです。

ジャズ喫茶

戦後に一大ブームを巻き起こした様式。
現在のジャズバーなどのように、ステージ上で生演奏が繰り広げられる形態のお店が多く、手の込んだステージギミックや巨大なホールなど、今の感覚で言う喫茶店とはかけ離れた施設を有していました。
1960年代には若い男女を中心に大人気を博し、「銀座ACB(あしべ)」や「灯」など都心の有名店ともなれば、連日名のあるミュージシャンが出演するケースも少なくなかったようです。
似た様式のものとしては、美輪明宏などを輩出したことで有名な「銀巴里」などのシャンソン喫茶、後のディスコやクラブのはしりとなったロック喫茶、ゴーゴー喫茶などがあります。
今では大ホールで連日生演奏、というお店はなくなりましたが、CDやレコードなどの音源でジャズを流すことを売りとするカフェとして引き継がれているようです。

レコード喫茶

レコードによる音楽演奏を売りとする喫茶店。
戦後しばらくは個人による音楽鑑賞環境の所有は贅沢な趣味であり、自宅に満足な機器を揃えられない音楽ファンが集う場として愛されていました。
かける音楽のジャンルによって、クラシック喫茶、レコードジャズ喫茶、歌謡曲喫茶などと区別されることもあります。
同様の様式としてはテレビ喫茶などがあり、いずれも技術進歩に伴って音楽環境やテレビが一般家庭にも普及するようになると、役割を終えて閉店したり別の形態に転換して消えていきました。

歌声喫茶

客が歌うことのできる形態の喫茶店。
音源はレコードや店主の生演奏などで、リーダーと呼ばれる歌がうまかったり訓練を受けた経験のある人を中心に、合唱のように歌いました。
音楽を聴くよりも歌うほうが好きな素人にとっては、のびのび歌うこともでき、同時に同じ趣味の人々と交流できる貴重な場として利用されていましたが、カラオケの普及によって役割を終え衰退していきました。
ただ、いまでもカラオケを音源として導入したり、プロやセミプロによる教室を併設することで営業を続けているお店もあるようです。

カラオケ喫茶

オープンスペースでカラオケができる喫茶店。
カラオケボックスとは違い、店員や他のお客さんが自分の歌を聞いてくれるという魅力から、特に高齢者に利用者が多いようです。
飲食の注文の他にカラオケ一曲あたりいくら、という料金形態になっていることが多く、夕方以降は酒類の提供を行う店舗もあります。
もとは歌声喫茶からの転換で営業を続けているお店も多く、利用者の減少に伴って店舗数も減ってきてはいますが、いまも一部のファンから根強い支持を受ける形態の一つとなっています。

ゲーム喫茶

テーブルがゲームの筐体になっており、飲食と同時にゲームを楽しめる喫茶店。
1970年代後半の「スペースインベーダー」の爆発的ヒットにより、一時期注目を集めました。
入場料や飲食代でゲームができるわけではなく、通常の飲食料金と別に1ゲーム100円程度のゲーム代金がかかるところが、今の感覚とは異なる部分といえるでしょう。
全盛期には一日に何度もお金を回収しなければいけないほどの大盛況だったようですが、家庭用テレビゲームの普及などによりあっさりとブームが終了し、今ではほぼ絶滅してしまいました。

漫画喫茶

大量の漫画が並べられ、自由に読むことのできる形態の喫茶店。
1980年代に名古屋市で発足したと言われており、当時はオープン席に店員が注文をとりに来る普通の喫茶店の形式でした。
注文一点につき何時間、と定められており、長時間いる場合は追加注文をしなければいけない代わりに、入場料や時間ごとの料金はありませんでした。
現在では、入場料金式のマンガ喫茶やインターネット喫茶などに切り替わっているお店がほとんどのようです。

インターネット喫茶

店内でインターネットを利用することができる形態。
漫画喫茶の一部に別料金でパソコンを使用できる席が設置されたことがはじまりとされており、次第に隣の席との仕切りが高くなったりオープンスペースとは別に個室のブースが作られるようになり、現在の形になりました。
「喫茶」の名前はついているものの、今では飲食の提供はほとんどおまけのようになっており、ほぼ個室状態のブースを利用することが最大の目的となっている店舗がほとんどです。
漫画喫茶から進化する形で発生しているため、店内には大量のマンガが用意されており、セルフサービスのドリンクバーなどが利用できます。
24時間利用できるお店も少なくなく、ビジネスホテル代わりに簡易宿泊施設として利用されるケースも多いようです。

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