流通、販売における品質保持|スペシャルティコーヒー3

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3、流通、販売における品質保持

こうして品種や一定以上の品質であることの確実性を証明できる状態で流通するコーヒー豆が、それだけでスペシャルティコーヒーとして販売できるかというと実はそうではありません。
いかに出荷時に良質な豆であったとしても、流通や販売時に劣化してしまっていてはとてもおいしいコーヒーとして飲むことはできないからです。
国内でスペシャルティコーヒーを広める活動をする「日本スペシャルティコーヒー協会」では、スペシャルティコーヒーの定義の一つとして「消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること」をあげています。


つまり生産された時点で良質であったかどうかだけでなく、最終的に飲んでみておいしいと思えるものかどうかが問われるということです。
消費者からすればある意味当然のことと思われますが、実際にこれを実現するのであれば流通中、卸販売、焙煎、小売までの保管中に至るまで、厳密に管理が続いていなければいけないということになります。
当然、大量生産・大量販売のために本来必要なコストを省くような売り方ではこの基準を満たすことは難しく、入荷時点での品質チェックやその後の管理ができる専門家が、販売まで品質管理に気を配れるような専門店のような環境が必要になってきます。

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