計算する|カフェを始めるには②

計算する

計算する

理想のお店の詳細が決まってきたら、そのカフェがやっていけるかどうかを計算してみましょう。
基本的には、「最初にかかるお金」「継続してかかるお金」を計算し、一日、一週間、一ヶ月、一年でどれくらいの収益が必要か、そのためにはどれくらいの集客が必要かを考えていきます。

「最初にかかるお金」は、お店を借りるための費用や内装工事、家具代、備品代などです。
一般的にお店として使用する物件は住むための部屋よりも家賃が高く、契約時にかかるお金も高額です。
もともと飲食店として使用されていた所を、内装にあまり手を加えずに使用するいわゆる「居抜き」であれば工事費は安く済みますが、まったく必要ないわけではありませんし、できればコンセプトに合わせて少しでも手を加えておきたい所です。

テーブルや椅子、備品などは、カフェ用のブランドが販売している高価なものから、中古の安価なものまでピンきりですが、変に安すぎるものに手を出すと、短期間で壊れてしまったり問題が起きたりする恐れもあるので、見極めが必要です。
火事や事故、トラブルなどに見舞われた際に慌てないためにも、店舗用の火災保険や賠償責任保険などに加入しておくべきですし、個人用の医療保険や生命保険もサラリーマンだった頃とは必要な大きさが変わってくるため、見直さなければならないケースが多いようです。
オープン時から人を雇う場合には、求人広告を出すためのお金も必要になります。

これらの「初期費用」は、小規模なカフェでできるだけ切り詰めて計画したとしてもおおよそ500万円~700万円程度は必要になってくるといわれています。
表通りに面したような立地条件のいい物件やこだわりの内装、備品などを使用すると、さらに高額になる可能性もあります。
さらに、個人経営のカフェが開店初月から十分な利益を出せるケースはかなり稀なので、半年から一年程度は収入が途絶えても暮らしていけるだけの生活費を用意しておくことも重要です。
これを怠ると、ようやくお客さんが増えてお店が回ってきた頃に生活費が尽きて閉店、などという事態にもなりかねません。

これらはできれば全額用意した状態で準備を始めたいところですが、時間をかけられない事情がある場合や思ったより費用がかさんでしまって足りなくなった場合には、公的金融機関や地方自治体からお金を借りられることもありますので、市や県のHPで調べたり窓口に問い合わせて見ましょう。
ただし、どちらも開店後に少しずつ返済していくことになるため、次から説明する「継続してかかる費用」が大きく膨らむことになり、当初の計画通りでは収益が足りなくなる可能性もあります。
場合によってはオープンをいったん延期することも視野に入れつつ、慎重に計画を立てながら利用するようにしましょう。

オープン後も継続して払い続けなければいけない費用は、お店の家賃、消耗備品、材料費、光熱費、税金などです。
アルバイトなど人を雇って働いてもらう場合には給与などの人件費もここにはいります。
初期費用を全額事前に用意できた理想形の場合、売り上げからこの「継続してかかる費用」を引いたものが利益になります。
ここがある程度具体的になると、どれくらいの集客が必要かが計算できます。
例えば、「継続してかかる費用」が月に50万円かかるとします。
お客さん一人当たり平均700円を使っていってくれる場合、500000÷700=714.3で、月に715人、週一回定休日があるとして月26日営業とすると、715÷26=27.5ですので、一日平均28人のお客さんが入れば赤字にはならないことが分かります。
ただし、これは自分の生活のための利益が計算に入っていないため、自分の収入として月に30万円稼ぐとすると300000÷700=428.6、429÷26=16.5となり、一日あたりプラス17人、合計で45人の集客が必要です。
一日12時間営業とすると、一時間あたり約4人。
これが多いか少ないかは、お店の立地条件や規模、回転効率によっても変わってきます。
この計算で赤字になるようであればそもそも計画の見直しが必要ですし、開業した後も予定通り利益が上がらない場合は、商品の価格を上げたり経費を削減したり、お客さん一人当たりの単価を上げる工夫をしたりといった努力が必要になってきます。
どういう条件の場合赤字になってしまうか、改善方法はどのようなものがあるかなど、準備段階で繰り返しシュミレーションしておくべきでしょう。

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