野外でコーヒーを淹れる|屋外でコーヒーを楽しむ2

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野外でコーヒーを淹れる

家族や友人と出かけるキャンプやバーベキューの席で、おいしいコーヒーを飲みたい(もしくは飲ませたい)と思ったことはありませんか?
もちろん水筒などで持っていくこともできますが、ちょっと大きめの荷物でも持って行くことができて、コンロや炭火などの熱源が確保できる状態なら、野外でもコーヒーを淹れることは可能です。
とはいえ、当然フレンチプレスなどの割れやすいガラス製品などを持っていくことはできませんし、アイテム数が多くなってしまうドリッパーも不向きです。

アウトドアでコーヒーを淹れるのに特化した器具といえば、まずはやはりパーコレーターでしょう。

本体と水、コーヒー粉だけあれば良いという手軽さや、多少火力が不足していたり不安定でも、最低限お湯を沸騰させることさえできれば使用可能というアバウトさが大きなポイント。
実際、コーヒー用品売り場よりもアウトドア用品のコーナーで見かけることの方が多い製品です。
使い方は簡単で、水とコーヒー粉をセットしてフタを閉め、火にかけるだけ。
沸騰したお湯が蒸気圧で上部へ吸い上げられ、コーヒー粉を通って下に落ちるという循環を繰り返すことで抽出が進むので、フタについた覗き窓から吹き上がるコーヒーの色をチェックして、十分濃くなったところで火から下ろします。
ただ、普段飲んでいるドリップコーヒーに比べるとかなり薄い仕上がりになるため、使用するコーヒー豆の種類は選ばねばなりません。
また、構造上抽出途中のコーヒーをずっと沸騰させた状態に保たねばならないため、味や香りはどうしても落ちてしまうようです。
どちらかというと、西部劇の中などで使用されているのを見て憧れを抱いていた層が、ノスタルジィで飲むコーヒー、という感じなのかもしれません。

ある程度安定した高火力が維持できる環境であれば、同じ直火にかける道具でもマキネッタのほうが良いかもしれません。

これも、水とコーヒー粉と本体で全て完結するタイプの器具で、パーコレーターよりも小さなものが多いため、荷物もかさばりません。
下部のボイラーに水、中央のフィルターにコーヒー粉をセットして火にかけ、沸騰したお湯が8割がたコーヒーとなって上部に移動してきたら火からおろします。
パーコレーターよりもかなり短い時間で抽出が完了するため、他の作業をしながら放っておくというわけにはいきません。
また、取っ手部分などはプラスチックでできていることが多いので炭火の真ん中に置いたりはできませんが、しっかり沸騰させるにはそこそこ強い火力が必要になるなど、ちょっと手間がかかる道具と言えるかもしれません。
ただ、その分出来上がるコーヒーはドリップコーヒーと比べてもかなり濃い、ストロングなパンチの効いた味わいになります。
火からおろすタイミングを逃さず捉えられるなら、中で煮詰まってしまう心配もないでしょう。
逆に粉の粒度などの関係で濃くなりすぎてしまうようなら、お湯で割って飲みやすくするなどの工夫は必要になるかもしれません。

ちょっと変わった所では、手動式のエスプレッソマシンなんてものもアウトドア向けと言えます。
通常、エスプレッソマシンにはボイラーが付属しており、沸騰させたお湯の水蒸気を溜めることで抽出に必要な圧力を得ます。
しかし、手動式の場合は当然中で沸騰させて圧を高めるわけには行きませんので、自転車の空気入れのように手でポンプすることによって空気を圧縮して使用するのです。
使用手順としては、まずコーヒー粉、もしくは専用のパックをセットし、ボンベ内に沸騰したお湯を注ぎます。
そして、手動空気入れのようにピストン部分をポンピングして空気圧を高め、十分な圧(製品によって違いますが、おおよそ9から12気圧)が溜まった所でカップの上で抽出ボタンを押すと、ボンベのお湯が空気圧によってコーヒー粉を通過し、エスプレッソが抽出されるのです。

お湯の温度や粉の粒度がきちんと本来のエスプレッソと同じ条件になっていれば、思うよりもしっかりとした本格的なエスプレッソを飲むことができるようです。
ただし、小型のポンプで10気圧前後の圧力を得るというのはなかなかの重労働になります。
他の作業などで疲れているときにやると、息が切れてエスプレッソを楽しむどころではなくなってしまう可能性もあります。
自分ひとりで楽しむ、というよりは、友人や知人と一緒に抽出までの過程も含めて楽しむための器具なのかもしれませんね。

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