ホンジュラスの基本データ |
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国名 | ホンジュラス共和国 | |
首都 | テグシガルパ | |
人口 | 約747万人 | |
国土面積 | 11.2万k㎡ | |
地域 | 北アメリカ | |
栽培されている主な種 | アラビカ種 | |
主な処理方法 | ウォッシュト | |
生産量 | 約27.3万t | |
主な生産地 | アガルタ、コパン、サンタバルバラ | |
代表的な商品名 | ホンジュラス |
ホンジュラスは北アメリカに位置する共和制の国家です。
1500年以上にわたって栄えた「マヤ文明」で有名な国ですが、現在では世界的にもかなり貧しい国で、GDP(国内総生産)は鳥取県とほぼ同等となっています。
近年まで隣接国家との国境で争っていたり、先住系民族や少数民族同士の対立など、いまだ混迷の中にある国家といえるでしょう。
コーヒーは主要な輸出品目で外貨獲得の有力な手段であるため、特に1970年代以降に生産量が一気に拡大し、品質向上にも力を入れています。
例えば農法は有機栽培が主流で、シェードツリーもほとんどの農園で導入されているとのこと。
国営の研究所が指導と教育に力を注いでおり、今後のいっそうの品質向上と増産に期待がかかってます。
ホンジュラスでは農地の標高がグレードの指標となっており、高地ほど高グレードとされています。
標高1200m以上で栽培されたものがSHG(ストリクトリー・ハイ・グロウン)、標高1200m未満、900m以上で栽培されたものがHG(ハイ・グロウン)、標高900m未満600m以上で栽培されたものがCS(セントラル・スタンダード)と呼ばれます。
(コーヒーは昼夜の寒暖差が大きいほど良質な実をつけるといわれているため、標高による分類は科学的にも説得力があるとされます)
ホンジュラス産のコーヒー豆は深く複雑な香味を持っており、さらに焙煎度合によって味も香りも大きく変化するのが特徴です。
浅煎りだとさわやかで嫌味のない酸味が心地よく、アメリカンブレンドのベースとして使用されることもありますが、逆に深煎りにすると酸味に隠れていた複雑な苦味が表面化し奥深い香りをまとうようにもなるとのこと。
長い歴史と信じられないくらいの高度な技術を誇ったマヤ文明のように、神秘的で大きな魅力を持ったコーヒーと言えるでしょう。
まだ日本国内ではあまりメジャーとはいえませんが、通販ショップや専門店で見かけた際には、ぜひトライしてみてください。