ルワンダの基本データ |
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国名 | ルワンダ共和国 | |
首都 | キガリ | |
人口 | 約1100万人 | |
国土面積 | 約2.6万k㎡ | |
地域 | アフリカ | |
栽培されている主な種 | アラビカ種 | |
主な処理方法 | ウォッシュト | |
生産量 | 約2万t | |
主な生産地 | キブ | |
代表的な商品名 | ルワンダ |
ルワンダ共和国は、中央アフリカに位置する共和制国家です。
王国時代、そしてドイツとベルギーの植民地を経て独立した現在に至るまで、ツチ族とフツ族という二つの民族間の関係性が問題となってきました。
1994年には当時の人口の10~15%もの人々が犠牲となる大虐殺が起こるなど大規模な紛争が繰り返され、現在ではかなり落ち着いてはきたものの、国境付近での衝突などは継続的に起こっているようです。
ただ、紛争状態が激化した際に海外に避難していた人々が技術や資金を持って戻ることで、今世紀にはいってからは急激な成長と近代化が起こっており、経済的には活気のある国となっています。
ルワンダではドイツ植民地時代の1904年にコーヒーノキが植えられました。
以降、紛争などの影響で一時は事実上の休眠状態にはなりつつも壊滅は免れ、伝統的なアラビカ種ブルボンの栽培が続けられています。
最低海抜地点でも900mを超え、「千の丘の国」とも呼ばれるほど大小の緩やかな丘陵が連なる国土は、アラビカ種の栽培に非常に適しています。
また、雨季と乾季のはっきり分かれる温暖な気候も良質なコーヒー豆を育むのに最適で、政治的問題や紛争でルワンダのコーヒーを絶やすのは惜しいと、国際的にも支援や指導などの手が差し伸べられているようです。
ルワンダは国土が非常に狭く、北海道の三割程度の面積しかありません。
最大産業であるスズを中心とした鉱業も十分ではないため、農業用地を少しでも増やそうと森林伐採が急速に進んでいることが問題視されてきました。
しかし、現在はコーヒーノキと共に植えるシェードツリーの普及が進んでおり、問題の軽減に一役買っているようです。
いくつかの国からの支援やコーヒー農業組合によって、ウォッシュト用の処理施設(ウォッシュステーション)の設置が進んでいることもあり、生産されるコーヒー豆の品質は年々上がってきているとのこと。
実際、国際的な品評会である「East African Fine Coffee Association」でアラビカ種の一位を何度も獲得する豆が出るなど、コーヒー市場での評価も高まってきています。