カップオブエクセレンス(COE)とは、開催された国において上位数%にはいる超良質なコーヒー豆を決める審査会、およびそのコーヒーに贈られる名誉ある称号のことです。
1999年にブラジルではじまり、2014年現在ではブラジル、コロンビア、グァテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、エルサルバドル、コスタリカ、ルワンダ、ブルンジの10カ国で開催されています。
COEでは、その国の各地にある農園から、今年の収穫分のうち特に優良であるという自信のあるロットが集められます。
それらを外観や欠点豆数、スクリーンサイズのばらつきなどで絞り込み、その後複数回、ブラインドでテイスティングを行います。
テイスティングを行うカッパーは一次審査は生産国の人が、二次審査は世界各国から集められた一流の審査員が担当し、厳しくスコアを決めていきます。
この二次審査で100点満点中85点以上を獲得したコーヒーに、カップオブエクセレンスの称号が与えられるのです。
入賞したコーヒー豆は世界同時入札方式のオークションにかけられ、落札者がさらに一般向けに販売する場合にはCOEの認定マークを表示することができます。
落札されたコーヒー豆の代金はほぼ全額が生産者に渡されます。
また、COEに入賞したという情報は同じ農園の別の製品に対する信頼度や知名度を高め、各国のバイヤーや流通業者との取引を有利に導いてくれるため、開催国の農園は競ってCOE候補の良質なコーヒーを生み出そうと努力します。
COEという機会があることが、高品質なコーヒーを生産することへのモチベーションとなっているのです。
現在は、日本の複数の企業もCOEのオークションに参加しているため、専門店やインターネットショップで入賞製品を購入することが出来るようになっています。
同じ国、同じ品種どころか、同じ農園の他のコーヒー豆と比べてもやや高額にはなりますが、世界の一流カッパーによって品質が認められた製品です。
機会に恵まれることがあったら、是非一度試してみてください。