コートジボワール

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コートジボワールの基本データ
国名 コートジボワール共和国
首都 ヤムスクロ
人口 約2270万人
国土面積 約33.2万k㎡
地域 アフリカ
栽培されている主な種 ロブスタ種
主な処理方法
生産量 約10.4万t
主な生産地
代表的な商品名 コートジボワール

コートジボワールは西アフリカに位置する共和制国家です。
もともとはフランスの植民地でしたが1960年に独立。
日本では、国名を直訳した「象牙海岸」という名称で呼ばれていたこともありましたが、現在では本国からの要請でフランス語読みの「コートジボワール」に統一されています。

農産物が主要な輸出品目であり、中でもカカオとコーヒーについては世界的にも大きなシェアを持っていました。
しかし、2000年前後に起こったクーデターや内乱の影響で国内の産業が大きく混乱し、2000年には38万トンだったコーヒー生産量が2011年には3.2万tまで減少してしまいます。
それに伴い西アフリカでは裕福な方に数えられていた国民の生活も一気に貧困化。
政治的な混乱が収束したと見られる現在でも、コーヒー産業を取り巻く状況は回復していません。

これらの危機的な問題を解決するため、近年ではコートジボワールの農業組合との間でフェアトレードを推進する動きが大きくなってきています。
フェアトレードとは、市場価格が大きく下落しても、生産者が生産物の品質や労働力に応じて本来受け取れる額の報酬で取引をすることを指します。
価格の変動から生産者を保護し、安心して生産と品質の向上に携わってもらうための方針で、近年様々な分野で導入が進んでいます。
政府の援助ではなく応援してくれる消費者からの正当な報酬を元に、伝統あるコートジボワールのコーヒー生産者は危機からの回復を試みているのです。
コートジボワールでは気候や地質がアラビカ種にはあまり適さないため、ロブスタ種の栽培がメインとなっています。

そのため、コーヒー豆として単独で販売されていることはあまりなく、ほとんどがブレンドになるかインスタントや缶コーヒーの原料となるようです。
それでも、時々インターネットなどで見つけることもできるようですので、機会があれば一度試してみてはいかがでしょうか。

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