シオラレオネの基本データ |
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国名 | シオラレオネ共和国 | |
首都 | フリータウン | |
人口 | 約660万人 | |
国土面積 | 約7.2万k㎡ | |
地域 | アフリカ | |
栽培されている主な種 | ロブスタ種 | |
主な処理方法 | ドライ(ナチュラル) | |
生産量 | 約3.6万t | |
主な生産地 | ― | |
代表的な商品名 | シオラレオネ |
シオラレオネは、西アフリカ沿岸に位置する共和制国家です。
イギリス植民地時代に奴隷解放運動の拠点として作られた都市を首都に持ち、当時住んでいた解放奴隷だった人々の子孫が現在も生活しています。
21世紀初頭にかけて頻発した内乱やクーデターの影響で、一時は世界最貧国の一つとして数えられていました。
コーヒーの生産量も内乱の影響を受けて萎縮していましたが、近年は国の機能の回復とともに少しずつ増えてきているようです。
かつては内乱の原因、そして資金源となったダイアモンドの輸出が、現在では主要な外貨獲得手段となっていますが、コーヒー豆やココアなどの農産物も依然として重要な役割を担っています。
そのため、シオラレオネにおけるコーヒービジネスは、国際的な人道支援の一環としての側面も持っているのです。
特にアメリカやヨーロッパから渡ったNPO団体や企業によって進められているフェアトレードの取り組みは、内乱で疲弊したコーヒー生産者たちが産業を立ち直らせる上で大きな助けとなっているようです。
残念ながら日本ではほとんど見かけることのないシオラレオネのコーヒー豆ですが、ここ10年間のすばらしい回復力からすると、アフリカ西海岸のおいしいスペシャルティコーヒーとして話題に上る日もそう遠くないかもしれません。