ブラジル

ブラジル
ブラジルの基本データ
国名 ブラジル連邦共和国
首都 ブラジリア
人口 約1億9800万人
国土面積 851.2万k㎡
地域 南アメリカ
栽培されている主な種 アラビカ種
主な処理方法 ドライ(ナチュラル)
生産量 146万t(2013年)
主な生産地 セラード、スル・デ・ミナス
代表的な商品名 ブラジル・サントス

ブラジルは、南アメリカに位置する連邦共和制国家です。
世界第五位の国土面積と約2億人の人口を有する大国であり、世界に流通するコーヒー豆のうち1/3以上、特に高級品種の多いアラビカ種については40%以上を生産する、コーヒー界最大の国でもあります。

ブラジルで初めてコーヒー栽培されたのは18世紀のこと。
それからたった1世紀で、当時世界一の産地国であったインドネシアを抜き世界一位に躍り出ました。
世界大戦前後には世界の総生産量の8割ものシェアを誇ったこともありましたが、他の生産国が台頭してくるにつれて割合を減じ、現在のシェアに落ち着きました。
それでも、一地域だけで他の国に匹敵するほどの生産量があるため、ブラジルでのコーヒー豆の豊作や不作が世界のコーヒー価格にダイレクトに影響しています。

もともとは他の地域と同じように、質の高い物は輸出に回して国内ではもっぱら低品質なコーヒーを消費していたようですが、近年の経済的成長に合わせて国内に高品質な商品が出回ることも多くなってきたそうです。
同時にスターバックスなどのカフェチェーン店の参入の影響などもあり、2013年のコーヒー豆消費量はなんと120万トン以上! 下位のドイツに2倍以上の差をつけ、アメリカに次ぐ世界第二位のコーヒー消費国となっています。

コーヒーの産地は国内南部に集中しており、リオデジャネイロ州やミナスジェライス州、サンパウロ州、バイーア州などが中心です。
かなり大規模な農園が多く、栽培から収穫、生産に至るまでほとんどが機械化されているため、他の国に比べて安価で一定以上の品質の商品が多くなっています。
ブルボン系や交配品種のアラビカ種が全体の7割以上を占めていますが、一部農園ではロブスタ種の栽培も行われています。
グレードは主に欠点豆の量とスクリーンサイズ(豆の大きさ)で分けられ、欠点豆の少ないほうからG2~G8、スクリーンサイズごとに大きいほうから19、18/19、18・・・16となります。
すっきりとした苦味やバランスの良い味わいは世界中で人気を博しており、日本でもブレンドのメインとして据えられることが多いなど、親しみのある香味といえるでしょう。

ちなみに、よく目にする「ブラジル・サントス」というのは具体的な品種名などではなく「ブラジルのサントス港から出荷されたコーヒー豆」という意味であり、品種や生産地、農園などを示すものではありません。
近年ではコーヒー豆それぞれの個性を楽しむというサードウェーブの影響もあり、細かい産地や品種などのデータが表示されていることも増えてきていますので、同じブラジルの中でも特に自分の好みに合う豆を探してみるのも面白いかもしれませんね。

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