ベネズエラの基本データ |
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国名 | ベネズエラ・ボリバル共和国 | |
首都 | カラカス | |
人口 | 約3060万人 | |
国土面積 | 約91.6k㎡ | |
地域 | 南アメリカ | |
栽培されている主な種 | アラビカ種 | |
主な処理方法 | ― | |
生産量 | 約7.7万t | |
主な生産地 | マラカイボ、カラカス | |
代表的な商品名 | メリダ、カラカス |
ベネズエラは南アメリカに位置する共和制国家です。
かつては隣接するコロンビアに比肩するコーヒーの一大生産国でしたが、20世紀に油田が発掘され、原油価格の上昇から莫大な利益を得られるようになったことから第一次産業全体が軽視されるようになり、現在ではコーヒー栽培はかなり小規模な産業になってしまいました。
栽培されている品種はアラビカ種がメインですが、生産量の大半は国内で消費され、輸出される量は極わずかです。
そのため、日本でもあまり販売されている所を見かけません。
ただ、近年では政権の交代や石油産業の将来性に対する不安などから、コーヒー豆やカカオなどの第一次産業への回帰を目指す機運もあるということで、ブランドの再興も期待されています。
原油産出国なので財政的体力もあるうえ、アンデス山脈やラコスタ山脈などコーヒー栽培に適した標高を持つ山々が南北に伸び、温暖な気候や降雨量などの条件にも恵まれているため、政府が本腰を入れてコーヒー生産の支援に乗り出せば、再び良質な豆が多く生産できるようになる可能性も十分あるといえるでしょう。
ベネズエラ産のコーヒーは、酸味の少ないコクのある味わいが特徴とされており、ミルクを使用したメニューや深煎りで楽しむのに向いています。
残念ながら現在は日本国内ではほとんど見られないようですが、ベネズエラ国内のコーヒー産業が復活した際には、その独特の味わいを楽しめるようになるかもしれません。
ちなみに、アメリカやヨーロッパではわずかながら「メリダ」や「ククタ」などのスペシャルティコーヒーが販売されているとのこと。
インターネットの専門店などでは時々見かけることもできるようですので、もし発見した際にはぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。