グアテマラの基本データ |
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国名 | グアテマラ共和国 | |
首都 | グアテマラシティ | |
人口 | 約1400万人 | |
国土面積 | 北約10.9万k㎡ | |
地域 | 北アメリカ | |
栽培されている主な種 | アラビカ種 | |
主な処理方法 | ウォッシュト | |
生産量 | 25.3万t | |
主な生産地 | アンティグア、アカテナンゴ | |
代表的な商品名 | グアテマラ |
グアテマラは北アメリカに位置する共和制国家です。
東側に隣接するホンジュラスと同じくマヤ文明が栄えた土地で、今でも国民の過半数がマヤ系の血を引いているとのこと。
現在は治安に問題があるため観光などの交流はあまり盛んではありませんが、実は日本との交流は戦前からあり、独立前にはプランテーションのための移民として日本人が渡ったこともあったそうです。
今ではグアテマラというと、国としての名前よりもコーヒーのブランドとして認識している人のほうが多いかもしれませんね。
国内総生産の1/4が農業関連で、農業生産物うち2/3が輸出用というグアテマラでは、輸出商品としてのコーヒー栽培に積極的に力を注いでおり、北部の一部を除くほぼ全域でしっかりと管理された栽培が行われています。
大規模な農園は少なく、数haの小規模農園がグアテマラ全国コーヒー協会「アナカフェ」のバックアップの元に生産しているとのこと。
近年では特にスペシャルティコーヒーを作ることに注力しており、他国、そして農園ごとの差別化を図っているそうです。
いくつもの山脈とその合間の平地、盆地で構成されるグアテマラでは、地域ごとに気候が大きく異なり、栽培された農園によって味も香りも様々です。
そのため、グアテマラ全国コーヒー協会はコーヒーの産地を生産される豆の香味の特徴ごとに8つの地域(Highland Huehue、Traditional Atitlan、Volcanic San Marcos、Acatenango Valley、Antigua Coffee、Fraijanes Plateau、Rainforest Coban、New Oriente)に分類しています。
全体的には香り高く爽やかな酸味がある、とされています。
グアテマラでは生産地の標高によってグレードを7段階で分類しており、高地ほど高グレードとされています。
高いほうからSHB(STRICTLY HARD BEAN/標高約1400m以上)、HB(HARD BEAN/標高約1200m以上約1400m未満)、SH(SEMI HARD BEAN/標高約1050m以上約1200m未満)、EPW(EXTRA PRIME WASHED/標高約900m以上1050m未満)、PW(PRIME WASHED/標高約750m以上900m未満)、EGW(EXTRA GOOD WASHED/標高約600m以上750m未満)、GW(GOOD WASHED/標高約600m未満)となっており、レギュラーコーヒーとして出回るものは主にPW以上のようです。
前述の通り香味に優れ、多種多様な特徴を持つグアテマラのコーヒー豆ですが、全体的に豆が固く芯まで火が通り難いため、浅煎りには向かないとされています。
かといってフレンチロースト以上に火を入れてしまうとせっかくの香りが飛んでしまうケースが多いため、中煎りから中深煎りの範囲で焙煎されることが多いようです。