ケニア

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ケニアの基本データ
国名 ケニア共和国
首都 ナイロビ
人口 約4500万人
国土面積 約58万k㎡
地域 アフリカ
栽培されている主な種 アラビカ種
主な処理方法 ウォッシュト
生産量 約3.9万t
主な生産地 ニエリ、エンブ
代表的な商品名 ケニア

ケニアは中央アフリカに位置する共和制の国家です。
1960年代までイギリスの植民地として支配を受けていましたが、反乱を伴う独立運動を経て独立。
比較的スピーディに工業化が進んだこともあり、アフリカ大陸内でも高い成長率を維持していましたが、20世紀末から続く政変などの影響でやや停滞気味の状態が続いているようです。

輸出総額の6割以上を農産物が占める農業国家であり、コーヒーの生産も主要な産業の一つとされています。

しかし大規模な農園は全体の3割程度で、数haの小規模農園が全体の2/3近いコーヒー豆を生産しています。
協同組合やファクトリーと呼ばれる地域ごとの生産処理場などによって、しっかりとした管理体制が敷かれており、技術指導など協力体制も他国に比べて充実しているとのこと。
そのため、特にヨーロッパ諸国ではケニア産のコーヒー豆は希少な高級品としての地位を確かなものとしており、生産量の少なさにもかかわらずブランドの知名度は非常に高くなっています。

ケニアで栽培されているコーヒーノキはほぼ全てアラビカ種で、処理方法はウォッシュトが基本です。
国内で消費される製品は一部がドライ(ナチュラル)プロセスで処理されているようですが、あまり多くはありません。
生産されたコーヒー豆は基本的に、よくシステム化された競りによって販売され、高品質なものとそうでもないものが区別されて値段がついていきます。
これによって、生産者の品質に対する意識やモチベーションを維持し、ケニア産ブランドのステータスを保つことができるのです。

ケニアのコーヒーはスクリーンサイズと形状によってグレードが決められており、サイズによる分類はAA(スクリーンサイズ7.2mm以上)、AB(スクリーンサイズ6.8mm以上)、C(スクリーンサイズ6.7mm以下)、E(エレファント/非常に大きい)の4つ、形状による分類はPB(ピーベリー)、TT(Cより小さい豆、エレファントサイズのかけらなど)、T(微細豆、通常サイズのかけら、未熟豆など)の3つです。
競りにかけられる際には、これに加えて生豆焙煎時、抽出時の品質から10段階に評価され、全ての要素を考慮してFINEやFAIRなどの総合的な格付けを行います。
いかに徹底した品質管理・チェックが行われているかがよく分かりますね。

ケニアコーヒーは浅煎りから極深煎りまで幅広い焙煎で楽しめると言われており、全体に柑橘系のような心地よい渋みを伴った強めの酸味が特徴です。
フレンチローストレベルまで焙煎を進めても香りが飛ばず、深い甘みコクから生まれる味わいは赤ワインにも例えられます。
単品で深煎りにした豆の場合は、アイスコーヒーにも向いています。
上手に<ローストされていると、通常よりふっくらと膨らんだ外見になるのも好ましい特徴とされていますので、ミルに投入する前にちょっと観察してみても楽しいかもしれません。

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