6、飲む
焙煎したコーヒー豆は、数日寝かせることで味わいが落ち着き、香りも増してきます。
が、自分で焙煎した豆を前に数日もお預け、というのもあんまりですね。
味の変化などもおもしろいので、豆が冷めたらさっそく挽いて淹れてみましょう。
挽いているときや挽いた後の香りの立ちかた、そしてなにより、お湯を落としたときの膨らみ方にきっと驚くはずです。
いつも焙煎したての豆を用意してくれるようなショップでも、基本的には味や香りの変遷を考慮して販売時期を決めるため、煎った直後のものを買い求めることなどほぼできません。
焙煎直後の一杯は、自家焙煎ならではの贅沢な味わいといえるのです。
さて、自分の手で焙煎した コーヒーの味や香りはいかがでしたか?
思ったよりも「ちゃんとコーヒーになっている」のではないでしょうか。
自分で焙煎した、という欲目を除いても、ポイントさえおさえておけば普通に飲む分にはまったく問題ないおいしいコーヒーに仕上がります。
逆に、ここで飲めないほどまずくなっている場合は、どこかで決定的な失敗をしてしまっている可能性が高いといえるでしょう。
また上手にできていても、はじめての焙煎で自分の好みぴったりの味わいに仕上げることはほぼできません。
次回以降、それを少しずつ好みに近づけていくためには、さらに手順の微調整が必要です
次の記事では、よくある失敗のポイントと味や香りの調整法を、いくつかの例と共に見ていくことにしましょう。