喫茶店のメニュー(フード)|喫茶店という文化

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喫茶店のメニュー(フード)

スパゲッティ・ナポリタン

茹でたスパゲティを炒め、ケチャップで味付けしたメニューです。
パスタの他にたまねぎ、輪切りにしたピーマン、ソーセージなどが入っています。
ナポリ(というよりもイタリア全域)にはパスタを炒めた上にケチャップで味付けするような料理は存在せず、「ケチャップ→トマト→イタリア(→その中でも港湾系大都市で海路での玄関口だったナポリ)」という連想から名づけられたのではないかと考えられます。
海外旅行が一般的になって、ナポリにナポリタンというメニューがないという事実が知れ渡ったこともあり、喫茶店、というよりも外食のメニューとしては衰退していきましたが、いまでもかつての味を懐かしがる人々が多い品でもあります。
お店によって味付けは多少異なったようですが、基本的にちょっと甘めのケチャップ味で、オイルやケチャップの水分でちょっとぺたぺたした食感が特徴です。

サンドウィッチ

今ではコンビニやスーパーでも手にはいり、わざわざ外食で注文するほどのものでもないイメージのあるサンドウィッチ。
でも、薄切りの食パンやハムが今ほど手軽に手に入らなかった時代には、これも喫茶店で注文するおしゃれなメニューの一つでした。
トマト、きゅうりなどの素朴な組み合わせのほか、ゆで卵を粗くつぶしてマヨネーズを混ぜたものなど、具材そのものは今とあまり代わりがありませんが、全体的にパンの割合が多く、具は控え目なケースがほとんど。
また、卵を目玉焼きにしたり半熟卵焼きにしてあったり、イギリス風にミントで香り付けしたきゅうりを使用していたりと、お店ごとに工夫を凝らして差別化を図っていたメニューでもあったようです。

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