飲みすぎによる悪作用
どんな飲食物でも、食べすぎや飲みすぎは健康を促進するどころか害してしまうものです
コーヒーも例外ではありません
カフェインやクロロゲン酸に胃液の分泌を促進する作用があるコーヒーは、飲みすぎると胃腸が荒れて胸焼けや胃痛の原因になることがあります
牛乳や砂糖を適量加えることで影響を緩和することも可能ですが、それでも空腹時に大量に飲んだり、何杯も立て続けに飲むことは避けましょう
カフェインには利尿作用があるほか、カルシウムや鉄分の吸収を阻害する効果があるため、継続的に過剰摂取を続けていると骨粗しょう症や貧血を引き起こすリスクが高まります
塩分や糖分などの過度の流出により集中力が保てなくなったり、トイレに立つ回数が増えることで仕事に支障が出る恐れもありますので、眠気覚ましにコーヒーをがぶ飲みするのは逆効果と言えるでしょう
カフェインの強心作用や覚醒作用は、適度であれば運動時のサポートとなりますが、過剰になると心臓や血管などに負担がかかり、重大な病気を引き起こす引き金となりかねません
また、カフェインなどの代謝に関わる肝臓などの臓器にも負担がかかります
長時間、高負荷の運動を行う場合は特に注意が必要です
アルコールやタバコほどではありませんが、カフェインも摂り過ぎると中毒症状を引き起こすことがあります
毎日継続的に摂取していたカフェインを突然断った場合、1週間程度のあいだ頭痛やイライラなどの離脱症状が現れることが分かっています
ただし、個人差はあるもののおおむね軽微な症状で済むことが多く、あまり深刻に捉える必要はないようです
カフェインは濃縮されたものを一度に大量に摂取すると急性中毒を起こし、強い頭痛や吐き気、動機、息切れ、パニック発作などを発症して最悪の場合は死に至るケースもあります
とはいえ、コーヒーだけで致死量のカフェインを摂取しようと思った場合、24リットルを一度に飲み干さねばならないため、現実的には心配する必要はありません
ただ、ドリンク剤や他のカフェイン含有飲料、頭痛薬などを合わせて摂取している場合、カフェインの合計摂取量が悪影響の出るレベルまで高まってしまうケースもあります
特に体重が軽い(血液量が少ない)方だと、一般的な人より許容量が少なくなりますので注意が必要です