11.落ち切る前にドリッパーをはずす
最後に注いだお湯が落ち切ってしまうと、苦味やえぐみが入るうえに旨みが薄まった感じになりますので、最後のお湯を注ぎきって一呼吸置いたら、お湯が落ち切る前にドリッパーをはずしましょう。
「まだぽたぽたと落ちているコーヒーを見ると、もったいないような気がして・・・」という方は、試しにドリッパーを別のカップなどの上に移して、この部分だけを飲んでみるといいかも。
この最後の部分がどんな味なのか知れば、その未練も断ち切れるかもしれません。
ここまで上手に入れられたコーヒーをおいしいままフィニッシュできるかどうかは、最後の思い切りの良さにかかっているのです。
淹れたばかりのコーヒーをカップに注ぎ、さっそく一口飲んでみましょう。
味はどうですか?
香りは?
濃さは?
苦味は?
最初はなかなか思ったとおりの味にならないかもしれません。
濃すぎたり苦すぎたりするようなら無理をせずにミルクや砂糖を入れて飲みましょう。
好みの味になっていなくてもがっかりしないでください。
何度も繰り返し淹れているうちに、だんだん安定して同じ味を再現できるようになり、微調整の仕方も分かってくるはずです。
豆の量、お湯の温度や注ぎ方、蒸らしと抽出のタイミング。
少しずつカスタマイズしていくことで、自分自身の好みの味に近づけていけば、きっとそう遠くない将来、「自分で淹れるコーヒーが自分にとって一番おいしい!」と思える日が来るでしょう。
とはいえ、「調整ってどうやっていいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
次の記事では、味わいを変えたい方向性別に何種類か一般的な調整方法を解説します。