Point1:水をかえてみる
こだわりの一杯を淹れるからといってなにもミネラルウォーターを買ってくる必要はありませんが、家の水道から出ている水が実はコーヒーの抽出に向かない水だったらそうも言ってはいられません。
例えば、鉄分を多く含む水を使用してしまうと、コーヒーの味わいを大きく損ねてしまうようです。
また、極端な硬水、軟水に振れている水も要注意。
水分中に含まれているミネラルが多いものを硬水、少ないものを軟水と呼びますが、すでに溶けている成分が多い硬水ではコーヒー豆から味や香りの成分が溶け出しにくくなります。
逆に軟水は必要以上に豆の成分を引き出してしまい、嫌な苦味や酸味、雑味が出やすくなってしまうのです。
自宅の水がどんな成分を含んでいるのかは、インターネットや東急ハンズなど理科の実験器具を扱うお店で購入できる「水質チェッカー」を使えば調べることができます。
また、そこまでせずとも市販の浄水器を通した水を使用することで問題が解決することも多いようです。
浄水器は除去できる物質の多いもののほうが浄化能力が高いのですが、そこまで高価なものでなくとも鉄分除去はしてくれるようですので、ひとまず手頃なものから試してみてもいいかもしれません。
また、この水質の違いによる味の出方を逆手にとって、自分の好みに合わせて調整するという方法もあります。
さっぱりとした味わいが好きな方は硬質の水を、できるだけ濃い味わいのコーヒーが飲みたければ軟質の水を買ってきて淹れてみると、好みに近付くかもしれません。
購入の際は、ボトルの説明書きにある硬度を見て判断しますが、国や規格によって単位や数値の意味が違ってきますので、調べてから買うようにしたほうがよいでしょう。
まとめ1
- 普通はわざわざ水を買う必要はないけど、水質が合わなければ検討したほうがいいかも。
- 硬水だと成分が出づらく、軟水だと成分が出すぎる。
- チェッカーで調べるか、浄水器を通すことで問題が解決できる。
- 自分の好みに合わせてミネラルウォーターを使ってもOK。