お湯の温度|ドリッパーを使用したコーヒーの淹れ方(コツ、改善ポイント)Point2

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Point2:お湯の温度

コーヒーに使用するお湯は、水質以上にその温度が重要です。
なぜなら、コーヒー豆の成分は使用するお湯の温度によって溶け出すスピードが変わってくるため、ほんのわずかな違いでも味や香りに大きく影響が出てしまうからです。
基本的には苦味に関する成分は溶け出しづらく、酸味に関する成分は溶け出しやすくなっています。
つまりお湯の温度が熱くなればなる程、苦く感じるコーヒーになりやすい、ということです
(お湯が熱くても酸味の成分は溶け出してきますが、低い温度で抽出したときに比べて苦味の成分が多いため、相対的に「苦味が強い」と感じるようになります)

試しに他の条件をまったく同じにして、90度前後のお湯と80度前後のお湯で淹れて味を比べてみてください。
どちらのほうが好みに近付くでしょうか。
「どちらも同じく苦すぎる」という場合は低いほうのお湯の温度をさらに下げます。
下がれば下がるほど、苦味が薄まっていくのが分かるでしょう。
もちろん低すぎるお湯で淹れると、コーヒーのほかの好ましい成分まで溶かしだせずに残ってしまうため、おいしいコーヒーにはなりません。
また、苦味のあるほうが好きだからといって際限なく熱くしてしまうと、余分な成分が出てすっきりとした味わいなど望めなくなってしまいます。
ここでは、自分自身が苦味がどれくらい薄れるとおいしいと感じるのか、酸味はどれくらいまで許容できるのかをチェックし、自分の好みの傾向を把握する程度にとどめましょう。
お湯の温度で調整しきれない部分は、他の条件を変えることでカバーします。

まとめ2

  • お湯の温度はコーヒーの抽出にとって非常に重要
  • 熱ければ苦味の成分が多く出る。
    ぬるければ苦味があまりでないので、相対的に酸味を感じる仕上がりに
  • お湯の温度だけを大きく変えて、自分の好みの傾向を探ってみよう
  • 温度の高低だけで調整しきれない部分は、他の条件でカバーしてみる
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