
Point3:焙煎の度合いを決める
焙煎済みの豆を購入してきて使用する場合でも、自家焙煎の豆を使用する場合でも、焙煎が深いか浅いかというのは大きなポイントです。
一般的に考えられているのと同じように、基本的には深煎りの豆ほど苦味が強く、浅煎りの豆ほど酸味が強く出ます。
苦めの味わいを求めるのであれば深煎りを、酸味が多いほうが好きなら浅煎りの豆を選んだほうが好みの味に当たる可能性が高くなります。
しかしコーヒーの複雑なところは、同じ豆の煎り具合を変えると、苦味と酸味以外の状態も変化してしまうということです。
つまり「この豆はおいしいけど、もう少し苦めにしたい」という場合に、同じ豆の深煎りのものを買ってきたにもかかわらず、全然違う味に感じておいしくないことがある、ということです。
(もちろん好みは人それぞれ違いますので、深煎りのほうがもっとおいしく感じる可能性もあります)
豆ごとに「その豆にとってちょうどいい焙煎度合」というものが決まっていると考えると近いかもしれません。
単純に苦味や酸味だけの問題なのであれば他の条件を変えて調整するか、同じ特徴を持ちつつ違う焙煎度合いに適した豆を探したほうが好みに近づくことが多いようです。
近くに相談に乗ってくれるショップなどがあるのであれば、好みを伝えて選んでみてもらうのも良いでしょう。
まとめ3
- 苦味や酸味は焙煎の度合いによって大きく変化する
- 苦いのが好きなら深煎り、酸味が好きなら浅煎りを選ぶと当たりを引きやすい
- でも、焙煎の度合いを変えると他の味も変わるので、苦味や酸味の調整だけをしたい場合は不向きといえる
- ショップなどで好みを伝え、豆を選んでもらったほうが確実