Point5:お湯の注ぎ方1(高さ)
ドリッパーを使用してコーヒーを淹れる場合、その方法については様々な説があります。
お湯の温度、注ぎ方、量、時間、道具・・・。
それぞれ、長い時間や途方もないほどの試行錯誤のうえで主張されていることで、その中から一つを正しい方法として選び出すことはできません。
結局のところ、その中から自分、というより自分の好みの味に合った方法を探していくしかないようです。
ここでは、そのうちのいくつかから多くの人の好みに合いやすい方法について説明していきます。
ドリッパーにお湯を注ぐ場合、まず問題になるのが「どんな高さから注ぐか」です。
これはほとんどの説で共通していて、「できるだけ低い位置、つまりポットの口をコーヒーの粉に近づけて注いだほうが良い」とされています。
ドリッパーでコーヒーの抽出をするときは、基本的に攪拌したりせず、静かにお湯の流れるがままに任せます。
これは、攪拌することでコーヒー豆の中の雑味の元となる余計な成分が出てしまったり、必要以上にお湯が内部で滞留することを避けるためです。
ポットを上げて高い位置から注ぐと、お湯に勢いがつきドリッパーの中の粉を攪拌してしまいます。
また、その際にドリッパー内にできていたお湯の通り道を壊してしまい、お湯がコーヒーのない部分を通ったり、滞留が起こったりする原因にもなります。
こだわるならば、注いでいるときのお湯の「よれ」さえ避けたほうが良いとされるほどですので、勢いをつけて注ぐのはやめたほうが良いでしょう。
ポットとドリッパーの形状によってはどうしても一定の高さより下げられない、というケースもあると思いますが、その場合はポットに入れておくお湯の量を減らしておくと、より注ぎ口を下げることができるようになりますので、試してみてください。
まとめ5
- コーヒーの淹れ方は様々な説があり、どれが正しいとはいえない
- お湯を注ぐときはできるだけ低い位置からそっと注いだほうがよい
- お湯の「よれ」さえ雑味の原因になりかねないので、できる限り勢いがつかない注ぎ方をする
- ポットの中に余分なお湯がないようにしておくと、注ぎ口を下げやすくなる