
アラビカ種の有名な品種(国名、港名)
アラビカ種のうち特に古い品種については、現在のような細かい品種分類がされずに「どの国のコーヒーか」、もしくは「どの港から出荷されたか」で分けられただけのものが多くあります。
ここでは、それらの品種のうち現在でも使用されているものをいくつかご紹介します。
ブラジル サントス
ブラジルで栽培されたコーヒー豆のうち、「サントス港」から出荷されたものを指します。
ポルトガル植民地時代から国際的な船舶貿易の要所として栄え、多くのコーヒーもまたここから全世界へ向けて輸出されていました。
近年は産地や品種による差別化が進み、ブラジル国内でも農園ごと、品種ごとに区別された商品が見られるようになりましたが、サントスのブランドも健在です。
酸味や苦味のマイルドな、やわらかくて親しみやすい味わいが特徴とされており、生産量が多いことや産地などの選別作業が省けることからコストパフォーマンスが良い点も評価される理由の一つとのこと。
ブラジルのかなり細かい格付けのおかげで、具体的な産地や品種が不明でもグレードを選べば高品質なものを入手することができ、世界中のファンたちを魅了し続けています。
ブラジル サントス | |||||
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特徴 | やわらかくて親しみやすい味わい。コストパフォーマンスにも優れる。 | ||||
香り | ひかえめ | ややひかえめ | ふつう | ややはなやか | はなやか |
○ | |||||
酸味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | やや刺激的 | 刺激的 |
○ | |||||
苦味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | ややストロング | ストロング |
○ | |||||
コク | さっぱり | ややさっぱり | ふつう | ややしっかり | しっかり |
○ |
イエメン モカ
イエメンの「モカ港」から出荷された出荷されたコーヒーを指します。
イエメンは世界で初めて商業的なコーヒー産業が営まれた土地で、コーヒーノキの栽培が世界中に広まるまで、コーヒーの需要を一手に引き受けていました。
しかし、イエメン自体は砂漠がちでコーヒーの生産にはあまり向かず、膨らみ続ける需要に供給が追いつかなくなります。
そこで、エチオピアからコーヒー豆を取り寄せ、国内で栽培されたものと混ぜて出荷したのです。
そのため、現在でもイエメンのほかにエチオピアでもモカが作られており、区別するために「>モカ・マタリ」「モカ・ハラル」「モカ・シダモ」と産地をくっつけて呼びます。
(ただし、今でもイエメンでは生産量の何倍ものモカ・マタリが販売されているとされ、「需要に合わせて臨機応変にやる」伝統は残っているようです)
そもそも産地も品種も異なるため特徴もまちまちですが、全体的にはっきりとした酸味と独特の香りが特徴とされています。
イエメン モカ | |||||
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特徴 | 独特の香りと、強い酸味 | ||||
香り | ひかえめ | ややひかえめ | ふつう | ややはなやか | はなやか |
○ | |||||
酸味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | やや刺激的 | 刺激的 |
○ | |||||
苦味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | ややストロング | ストロング |
○ | |||||
コク | さっぱり | ややさっぱり | ふつう | ややしっかり | しっかり |
○ |