
アラビカ種の有名な品種:ブルボン・ティピカ・エアルーム交配系
パカマラ
ブルボン系パカスとティピカ系マラゴジペの交配品種です。
エルサルバドルの研究所で作られた人工交配種で、マラゴジペに似た大粒のコーヒー豆の見た目とは裏腹に、ゲイシャに近いと表現されることもあるすばらしい香りを持っています。
豊かな甘みも感じられるため、全体に「フルーティ」と評価されることが多いようです。
マラゴジペの生産性の悪さも引き継いでいるためか生産量が少なく、現時点ではあまり流通していない品種ですが、注目が集まるにつれて高品質な商品が増えてきてもいるとのこと。
今後の動きに期待がもたれる品種です。
パカマラ | |||||
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特徴 | 豊かな香りと甘みのフルーティな味わい | ||||
香り | ひかえめ | ややひかえめ | ふつう | ややはなやか | はなやか |
○ | |||||
酸味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | やや刺激的 | 刺激的 |
○ | |||||
苦味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | ややストロング | ストロング |
○ | |||||
コク | さっぱり | ややさっぱり | ふつう | ややしっかり | しっかり |
○ |
ムンド・ノーボ
ブルボンとティピカ系品種のスマトラの自然交配によって誕生しました。
病気や害虫に強い上、ブルボンの弱点であった生産性の低さを克服した品種だったため、1950年代から全世界に広まりました。
現在では、ブラジルで栽培されている低価格帯アラビカコーヒーの大部分を占めているとされています。
大量生産大量消費を目的として作られており、香味はもとのブルボンなどに比べると劣っています。
ブルボンとスマトラの交配では他にアカイアという品種があるほか、ムンド・ノーボとカトゥーラの交配で生まれたカトゥアイという品種も広く栽培されており、現代の大量栽培品種の一角を担うラインといえるでしょう。
ムンド・ノーボ | |||||
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特徴 | 香味は劣るものの大量栽培が可能 | ||||
香り | ひかえめ | ややひかえめ | ふつう | ややはなやか | はなやか |
○ | |||||
酸味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | やや刺激的 | 刺激的 |
○ | |||||
苦味 | マイルド | ややマイルド | ふつう | ややストロング | ストロング |
○ | |||||
コク | さっぱり | ややさっぱり | ふつう | ややしっかり | しっかり |
○ |